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診療技術部 -薬剤科

ごあいさつ


    薬剤科 科長 曽我部 直美

当院は1989年(平成元年)7月1日に開設し、20数年が経ちました。振り返りますと病床は100床から、薬剤師数は4名からのスタートでした。 「薬に対しては最後まで責任を」をモットーに、開院当初から病棟業務の準備を始め数年後に実施し、2012年に「病棟薬剤業務実施加算」が新設される以前より各病棟に薬剤師を配置しておりました。その後も薬に対する責任をより深めながら現在に至っております。 近年医薬分野の進展に伴い、薬剤科の役割も大きく変化しております。開院当初は調剤室にこもり、外来調剤中心の業務でした。2001年4月から医薬分業が開始となり入院患者さん中心の業務へと移行し薬剤管理指導・抗がん剤のミキシングなどさまざまな業務を拡大してきました。今日では薬剤師も患者さんを始め医師・看護師・その他医療スタッフにも「顔が見える薬剤師」として、病棟にも積極的に関わり医薬品適正使用、更には安全管理に関して重要な役割を担い、チーム医療の一員として奮闘しております。 また、毎日精神的・体力的にハードな業務を担う薬剤師にも「ワークライフバランス」を大切に考え長期間に渡り当薬剤科の一員であって欲しいと考えております。 これからも患者さん中心のより良い医療が実践できるよう努めて参りますので宜しくお願い致します。

スタッフ

平成29年4月現在

薬剤師 22名
事務員 2名

業務紹介

 

調剤室
調剤室では、主に入院患者さんのお薬を調剤しています。
医師が電子カルテに処方を入力すると、調剤室にあるパソコンを経由して、専用のプリンターから処方せんや薬袋が印刷されます。
印刷された処方せんの内容を薬剤師の目で確認します(処方監査)。処方に疑義があれば、電子カルテ内容の確認をしたり、医師に疑義照会します。
1日に、約160枚の入院処方せんの調剤を行っています。
時間帯にもよりますが、調剤室では平均3名の薬剤師と1名の事務員が働いています。
取り扱っている薬は飲み薬の他に、外用剤(目薬、貼り薬、吸入薬、塗り薬、坐薬など)や一部の注射剤(インスリンや成長ホルモンなど)があります。

パイルパッカー
 
1回に錠剤の半分を飲む指示があった 場合には、錠剤を割って1回服用分ずつにパックする機械です。

飲み薬は錠剤の他に、粉薬や水薬もあります。
粉薬は医師が指示した量になるように、薬の量を計算して必要量を電子天秤で量り取り、専用の機械で1回服用分が1包になるように分包をします。包装には、患者さんのお名前・薬の名前、1包に含まれる薬の量が印刷されます。薬を量る時の薬の取り間違いや計算の間違いを防ぐために、散剤監査システムを導入しハード面の強化を図っています。
散剤監査システム

薬の瓶のバーコードを読み取らせて、処方せんに記載された薬と同じであることをチェック。

散剤分包機



自動錠剤分包機

薬の種類や数が多い場合には、医師や薬剤師と相談の上、1回に飲 むお薬を1包にまとめます。(一包化調剤) *電子カルテとも連動しています。


外来の薬局窓口では、検査薬や血糖測定器などをお渡ししています。また、お薬に関する相談も随時受け付けています。



注射室


注射室では、病棟などへ注射薬の供給を中心に行っています。用法用量などの適正使用をチェックして、翌日使用分を個人ごとに一施行セットして払い出しを行います。電子カルテから疾患や既往歴、薬歴、検査データやバイタルを確認することによって、より臨床的な適正使 用をサポートできるよう努力しています。
入院注射薬は電子カルテのシステムから出力される処方箋とラベルシールをもとに調剤と監査を行います。各部署の汎用薬や緊急性の高い薬剤は定数配置として病棟薬剤師、看護師と連携して適切な管理を行っています。
さらに在庫管理と品質管理の観点から、定期的に注射室、全部署の棚卸し、期限チェックを行っています。また当院は災害拠点病院に指定されているため、災害時に備えた注射薬の備蓄も行っています。



無菌調製

高カロリー輸液(TPN)は、感染を最小限に減らすことを目的としてより清潔な環境のもとで調製を行っています(1989年7月開始)。また調製前には、併用注射薬による配合変化や力価低下、注射薬混合による沈殿・色着などの外観変化に関する配合変化のチェックを行っています。
無菌室内のクリーン・ベンチ

1993年には無菌製剤処理加算の承認を得て、2台のクリーン・ベンチを設置したクラス1万以下の無菌室を整備し、より無菌的な環境下で調製を行っています。


院内製剤

当院の製剤業務は大きく分類すると、個々の患者さんの多様な病態やニーズに対応する特殊製剤の調製と、調剤業務の効率化を図るための予製剤の調製に分けられます。
特殊製剤の調製では、検査や治療のあらゆるニーズに応えるため、市販化されていない製剤のうち承認・承諾を得られたものに関して、 薬剤や試薬を用いて調製を行っています。当院では約40種の特殊製剤を医師や各病棟、診療科からの依頼により調製しています。
予製剤の調製では、頻繁に処方される約束処方について安定性を考慮した上で予め調剤しておき、業務の効率化を図っています。薬剤師の職能を活かした質の高い製剤を調製していくことを心がけています。



抗がん剤調製

当院における抗がん剤治療は呼吸器内科、消化器内科、泌尿器科、外科で行われています。入院中の患者さんや外来通院中の患者さんにおける点滴抗がん剤を薬剤科にてすべて調製を行っており、1ヶ月の調製件数は200件(2013年4~9月現在)前後となっています。
その他にも、外来にて抗がん剤治療が開始になる患者さんやご家族に対して、抗がん剤の副作用や生活する上での注意点、例えば食事の方法や副作用の予防方法について、担当の薬剤師が説明しながらサポートをしています。特に外来通院中の患者さんは入院中の患者さんとは異なり、自宅での生活に不安を抱えることがあります。自宅からでも私たち薬剤師に連絡をとれるようにスタッフ一同で対応し、患者さん一人一人と向き合うため日々、努力しています。

安全キャビネット


医薬品情報管理室

医薬品が適正にかつ安全に使用されるためには、医薬品に関するさまざまな情報が必要です。医薬品情報管理に携わる薬剤師は、毎日多くの書籍やインターネット、文献などから情報を収集・整理して、医薬品情報をわかりやすく加工し、医療現場に提供しています。これを医薬品情報(DI;drug information)業務といいます。当院では、外来や病棟での医薬品の問い合わせ対応や、医薬品に関する資料作成を専従の薬剤師を配置して行っています。また、患者さんに対して話題性のある薬の情報紙『おくすりのおはなし』を定期的に発行しています。外来会計待合室や内科待合室、薬剤科窓口に置いてありますので、興味がありましたら是非手に取って読んでみて下さい。

DI掲示版(薬剤科内)

 

薬剤毎に、添付文書・インタービューフォーム・資料をファイリングしています


左: 定期購読図書 最新のトピックで自己研鑽に役立てています
右: ドラッグ インフォメーション 3ヶ月毎 院内スタッフ向けに発行
  

病棟での業務

当院では1992年から一部の病棟で薬剤管理指導業務(服薬指導:入院患者さんへのお薬の説明・指導)を開始し、翌1993年からはICUを除く6病棟に5~6人の薬剤師を兼任で配置してきました。2002年に外来処方が全面的に院外に移行したことを契機に、病棟における薬剤管理での薬剤師の必要性に応えるべく専従配置としています。

2012年からはICUにも専従の薬剤師を配置し、2013年12月現在では9~10人の病棟専従薬剤師を配置し、ICUを含む7病棟全てに薬剤師が常駐しています。2012年度の診療報酬改定において病棟薬剤業務実施加算(お薬関係の病棟スタッフ支援などの業務)が新設されましたが、当院では算定要件をほぼすべて既存業務として行っていたため2012年4月より加算を算定しています。長年の先行投資が実を結んだ形となったと感じています。

病棟業務の内容は多岐に渡ります。入院患者さんの薬の管理、配薬(薬の個人別セット)業務の全般を薬剤師が行い、患者さん個々の投薬状況を適時把握することによって、投薬過誤の回避、適正使用に貢献しています。持参薬においても薬剤師が最終的な監査、カルテ上への入力、配薬を行っており、中止すべき薬剤や剤形変更が必要な薬剤の確認、再調剤、採用薬への継続指示など薬剤師の役割は大きいです。その他、ストック薬や救急カート薬剤の適切な管理、運用にも関わっています。服薬指導件数は1300件/月を目標に指導率100%を目指しています。患者に寄り添った服薬指導を志し、退院時に「ありがとう」と言って頂けることに喜びを感じることができます。

薬剤師が病棟に常駐することによって、医師、看護師を始め他の職種から質問や相談を受けることも多く、また処方内容の提案や積極的な患者さんへの介入も増えてきており、病棟における薬剤師の存在意義は大きいと考えています。但し、まだまだ他職種からの要望も多く実施できていない部分もあり、これからも病棟薬剤師として更なるニーズに応えていく必要があります。「すべては患者さんのために」をモットーに努力し続けたいと思います。